「〇〇くんが中学校で先生に『お前ほんまに塾行ってんのか』と言われてましたよ」‥‥と、別の生徒から聞きました。
その〇〇くんは去年の11月から塾に来ている生徒なのですが、小学校の勉強がほとんどできない状態で入塾してきたので、足し算や引き算の筆算のやり方から復習して、この3月にやっと連立方程式の解を求めるところまでたどりついたのです。5か月かかりました。もちろん今学校で習っているところなど着手できていませんが、それでも彼はよく頑張っている。その彼に学校の先生がそう言ったというのです。何の科目の先生なのかな。
彼ができない(小学校の計算ができない、小学校の文章が読めない)ということをおそらく先生も認識しているでしょうから、ちょっと放課後に呼んで見てあげれば少しは事態が改善するかも知れません。そもそも地域的にそんな子が多数いるのですから中1の入学時に教員群でプロジェクトを組んで年間を通して小学校内容の学びなおしの機会を与えてあげられないものですかねえ。それは学校の仕事ではないという立ち位置なのかな?
「お前ほんまに塾行ってんのか」
って、それはあんまりでしょう。
(教員が多忙なのは知っています。出過ぎた真似をするとほかの教員から文句を言われるというのも知っています。でも、でも、でも! 〇〇くんが頑張っているのだから我々もと思うじゃないですか!)
って書いてはいますが、子どもの言うことですから話しの前後関係など省略されているでしょうし真実はわかりません。「うちの子がこう言っています(怒)」なんて伝聞情報の段階ですでに怒りまくって学校に電話をかける保護者さん(どうかしているタイプ)がいるそうですが
教員が本来の仕事に打ち込めるようにしてあげましょうよ。
◆下の写真はまた別の生徒のものです。別の教室の生徒です。
2学期期末テストの3日前に塾に来た子の成績です。英語と数学での契約なのですが理科の得点が10点未満という状態が続いていたので、数学は自学のやり方を教えて契約外ですが勝手に理科の支援に注力したのです。学年末テストでは理科64点にあがりましたよ! 60点アップ(笑)ちなみに学年末テストの範囲は電流回路でした。英数もちゃんと上がっていますよ。期末テストのときは数学のテスト範囲が図形だったので何とか3日間で80点とれて、他を合わせて5科目合計131点でした。つまりほかの4教科で51点です。このうち2科目が10点未満なのです。この子が学年末テストでは5教科216点になりました。ちなみに悪気はありませんが老人ボケ対策の教材なども使いますよ。よく「こちらの塾では何をどんなふうに教えてくれるんですか?」なんて聞かれますが、「塾用教材をベースにはしますが手あたり次第何でもどのようにしても教える」のですよ。あいまいな答えなので納得できない人にはゴメンナサイです。
ところでこの子の通う中学は地域のトップクラスの中学で、西宮でいうと甲陵中あたりに相当します。学校のプリントを見せてもらうとまあハイレベルなことをやっていらっしゃる。ふつうに学校の普段の授業で私立難関校の入試問題を扱っています。そんな中でこの子もよく頑張った。でもまだ64点なので「ほんまに塾に行ってんのか」なんて言われるのかな。
まあ頑張ろうや! 基本の積み重ねやで。 勉強は自分でやれば出来るようになる!
学校は教えるところ。練習は勝手にどうぞ。という新しいスタイルに慣れていかねばなりません。