「わかれば出来ると思うのですが…」
うーん、わかっても出来ないことはあるしわからなくても出来ることはありますよね。「わからないから出来ない」というのは正しい理屈のように思えますが本当にそうでしょうか?
◆小学生の理科の勉強で
石灰石に塩酸をそそぐと二酸化炭素が発生する。と、いうことを習いますがなぜそうなるかはわからないでしょう。知識として覚えるのです。そもそも原子や分子のことは中2で習います。
まず現象を覚えて理屈はあとから習うのです。本当に理屈を知りたいのなら学年を超えた勉強をやりましょう。
◆もしかして覚えるのがイヤなだけじゃないですか?
「わからないから覚えられません」というひとは大人になったときに困りますよ。大人になって会社で働くことを想像してください。会社の仕事にはいろいろなルールがあって、なぜそうなっているのか誰も知らないような仕事はたくさんあります。手順を覚えてさっさと終わらせるだけです。あるいは自分で自由時間に研究して(仕事中にぐだぐだ研究しちゃだめですよ)納得するまで追求するかでしょう。
と、いうことで勉強の「わからない」を追求するのはとても大切ですし応援しますが、自分の時間をフルに活用して追求してこそ意味があります。そして「わからない」を理由に「覚えない」とか「前に進まない」のは致命傷になることも知っておくべきでしょう。
わからなくても前に進んでみましょう!
その方法が暗記なのです。
誤解のないように書きますが、私自身は「わかりたいタイプ」なのであれこれ調べるのは大好きです。しかし、期限のあるときには細部にはこだわりません。70%ぐらいの理解でも自分を許します。時間のあるときに再度やればいいことですから。
塾の張り紙
Done is better than perfect.
(完璧よりもまず成し遂げよ)
と、いいながらも理屈を教えることに時間をかけたいのであります。うーん、悩ましい。