静岡の公立中学校の校長先生のご挨拶です。
皆さんは、「念ずれば、花開く」という言葉を知っていますか。
この言葉は、熊本県出身の詩人、坂村真民(さかむら しんみん)という人の詩の一節に出てくる言葉です。「念ずれば、花開く」これは、ただ念じていれば、じっとお願いをしていれば、夢がかなうという意味ではありません。この言葉の本当の意味は、何事も一生懸命に祈るように努力をすれば、自ずから道は開ける、夢や目標がかなう、という意味です。
また、「念」という字を分解すると「今」と「心」になります。これは「目の前にある事を一生懸命やる」ということです。言葉を換えて言えば「実践」することです。「念」とは、「今の心」であり、「今、目の前にある事を一生懸命やること」を表しています。
さらに「念じる」という言葉には「実践する」という意味があります。
「念ずれば、花開く」という言葉の裏には、「今」をたいせつにして生きないと、花は開かないという意味があるのだと思います。「今」をいい加減に生きると、次の瞬間もいい加減なものとなり、いい加減な生活しか送れないことになってしまうのではないでしょうか。
それは決して、いつもどんな時も緊張して生活を続けるということではなくて、リラックスする時には思いっ切りリラックスするということであり、「今」に、けじめをつけて生活することだと言ってもいいのかも知れません。
(引用終わり)
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「念ずれば花開く」
塾業界ではよく話題になる言葉です。商売としての塾の運営と、子供を扱うという責任の重大さの間でいろいろ考えながら日々活動中です。
下の写真は当塾で勉強中の子供の姿です。どこでもいいから自分でやれそうなところを3ページ探して解いているところです。ハチマキをしめてみたいというので貸しました。多文化共生の土地柄ゆえ、日の丸にいろいろなご意見はあるでしょうが、このハチマキしかなかったので悪しからず。もうひとりは宿題のノートを忘れたというので、その翌日に点検を受けている様子です。
学習初期のころは何をやるにも文句たらたらなタイプでしたが、この頃ついに調子が出てきましたね。
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