ロボット(AI)は東大に受かるのかというプロジェクトがありました。ロボットに「文章を読ませて質問に答えさせる方法」を研究するということなのですが、この過程で「人間は文章を読めているのか」というテーマが出てきました。それを確かめるために人間用に次のような問題が作られました。

問題を読む前に断っておきますが、問題を解くための予備知識は不要で、文章が読めれば解答できます。

次の2つの文章は同じことを言っているのでしょうか? はい・いいえで答えて下さい。

「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」

「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」


私は塾業界の人間なので、中学生の半分ぐらいはこれを判断できないことを昔から知っていました。


さてつぎの問題は維新塾(前身の志野塾も含む)で20年以上前から使っているネタです。

数学の予備練習です。

①Aの姉はBです。年の差は3歳です。

②AはBの姉です。年の差は3歳です。

Aの年齢をx歳とすればBは何歳といえるか?①②のそれぞれの文章について答えよ。


数学の文章題の勉強でやるのですが、そもそもAとBのどちらが姉なのかが読み取れないのです。


①で出てくるAと②で出てくるAは何の関係もない別の人ということも。


きのうも個別指導の中2の生徒に、「①では、AとBのどっちが年上?」と聞いたら「A」だと答えました。「はーい。じゃあAとBのどっちが姉なの?」なんてやり取りをして、どうにかこうにか着陸させました。


どうやら「Aの姉」とか「Aは姉」とかに出てくる「の」や「は」という一文字の読み取りを省略しているようです。日本語で「ひらがな一文字」はとても重要です。他の例では


①15を3で割る

②15で3を割る


などいくらでもありますよね。これらが読めないようでは算数の成績がどうのこうのと言っている場合ではありません。



詳しくは次の記事をご覧ください。他人ごとと思わないほうがいいですよ。
ご家庭でも話題にしてください。
「先生、うちの子は読めていますか?」なんて聞くまえに家庭でためしてくださいね。