いや、新中1の英語は緊急事態といってもいいレベルですよ

中1でこんなにたくさんの知識を要求されるのか!
というレベルの改革なのです。

もちろん私は業界の人間ですから事前に知ってはいましたが、今あらためて新しい教科書の見本を見て嫌な気持ちでいっぱいです。小学生を子どもに持つ家庭の教育熱の差が今まで以上に子どもに影響しそうです。

他塾の英語の先生の言葉です。
「おそらく中1の1学期で半分以上の生徒が英語から脱落してそのまま終わるだろう。平均学力が下がる分をどうにかするために学校では定期テストのレベルを意図的に下げてくるかも知れない。そうなった場合、もともと賢い子どもなら賢いままいけるだろうが、今までだと普通といわれたレベルの子どもは本人が気づかないまま低学力に落ちていく危険性があるように思う。」

「今までの教科書なら、見開きのなかで重点的に教えるポイントがひとつ程度と決まっていた。そこを勉強すればよかった。しかし新しい教科書は見開きの中に4つも5つもポイントが散りばめてあり、どれもこれも中途半端な勉強になりかねない。」

だそうです。

見開きの中に4つも5つも散りばめてあり・・・というところは、「見開きの中で4つや5つにまとめてくれており・・・」と言い換えることもできます。もともと賢い子なら大丈夫というのは、その子たちは4つや5つぐらいのことは一度にかたづけられるからです。

中学入試専門塾の算数のテキストでは小3ぐらいで小6までのことをひととおりハイスピードで学び終わり、何周もグルグルとカリキュラムを回して徐々にレベルを上げていきます。これを螺旋に巻くと表現します。賢い子は問題なくカリキュラムについていきます(親の手助けも相当量におよびます)。カリキュラムから脱落するのは・・・新しいことを4つも5つも同時にこなせないタイプの子どもなのです。

新しい英語の教科書は、螺旋に巻く作戦のようですが、勝算はあるのでしょうか。もしかして文科省は自主的な家庭学習で国民の多数が何とかするだろうとか思っていませんか?出来ないのは自己責任ってやつですか?

下の写真は今の小6の英語の教科書です。この続きが新しい中1の英語ですよ。


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◆本日、オンライン英語の先生が塾を訪ねてくれました。
新しい英語教科書の話題が当然出ました。曰く、
「小学生のうちに英検5級と4級、中1で3級、中学生のうちに準2級ぐらいというのが勉強の上での一つの目安になるでしょうね。うちはすでにそうなっています。塾では英検の対策を主にして教科書の対策はテスト前にすこしやるだけです。それでちゃんと学校のテストの点は取ってきますよ」

「中学から入塾してくる生徒で勉強が苦手だという子には小学生用の英検5級からやり直しです。英語だけで週に2回必要になりますが。必要な出費だと説明しています。ちゃんと継続してくれれば何とかなりますね。みんなオンラインは好きだといいますよ。あの授業だけは滅茶苦茶ほめてもらえるから。外国人は褒め上手だし(笑)」

◆◆今、維新塾では中2のクラス生限定でオンライン英語を必修としています。月1000円のみ徴収ですが原価割れなので残額は塾が負担しています。効果のほどを見るために投資しているのですが先日希望者のみで英検を受験してもらいました。小学生で5級(昔の中1レベル)、中1中2で5級または4級(昔の中2レベル)の受検です。結果は3月2日に出ます。

◆◆◆私立高校入試の発表が終わりました。もちろん全員合格。特待生も多数でましたよ!