自分をパワーアップさせる。勉めて強くなる。勉強するときのアドバイスです。

勉強は ①理解②暗記③計算 の3つで完成します。

最近の勉強が苦手な子どもの様子を見ていますと、どうやら①理解はしたいが②暗記を避けて通ろうとしている感じです。昔は①理解から逃げて②暗記で乗り切ろう!という感じでしたが変化してきたようです。

某小学校の先生たちと世間話していたときに「昔のほうが教えやすかった。」「これこれこうなっているんだよ。さあ覚えよう。」というスタイルで学力(テストの成績)は伸ばせたというのです。今は理解のほうに時間をかけるので暗記は自分でしてねということでした。低学年の九九なんかはまだ学校が努力してくれていますが、学年が上がると計算と漢字の定着は家庭の努力にかかっています。

何だか成績が上がらないなあと悩んでいる皆さんは「暗記だけじゃダメだ」という大人からのメッセージが、いつの間にか「暗記はダメだ」と脳内変換されて学力混乱が起きているのだと思うのです。そこでアドバイスです。

 暗記に注力してみましょう

義務教育範囲なら1問1答のテキストも豊富に用意されているので自分の時間でできますよ。「できることをやっていない」だけなのかも知れませんよ?


では暗記の注意点ですが「脳から出す練習なのだ」と心がけて下さい。自分で自分をテストする感じです。

手順の例:
(1)1問1答的な問題集で、ある1ページを選ぶ。習ったところならどこもいいです。
(2)そのページの問題にどれだけ答えられるか、お試しで紙に解いてみる
(3)解答を見てマルバツをつけながら、こんなん知らんなあとか思う。
(4)知らんかった問題と答えを、声に出すとか紙に書くとかしながら覚えようとする。
(5)自信がなくてもいいからもう一度同じページを紙に解く
(6)おっ!マルが増えてる!うれしい!
となりますよ。やってみて。
(7)すぐに忘れるので、数日あけてもう一度やる。ビックリするぐらい抜けますよ。

(4)から(5)へ移る判断が難しいなら(4)に時間制限をかけてキッチンタイマーを使うといいですよ。低迷中の皆さんなら暗記だけで今の5割はテストの点があがります。
5割上がるとは‥‥今が40点ならその半分の20点上がって60点になるということですよ。

と、いってもなかなかその気にならないでしょうからうちの塾では暗記タイムを作りました。数学の授業の日に集合時間を前倒しして知識定着タイムを設けました。略号は「知T」です。

理解の部分、例えば江戸時代の鎖国のときにどうしてポルトガルやスペインは入国禁止でオランダはOKだったの?とかボチボチ雑談のように入れています。てか、授業は学校で受けているのですからちゃんと授業を受けているなら皆さんが自分でやるのは暗記だけなのですね。