以下は塾生(中1)とのやり取りです。


「中学には定期テストってのがあってさ、キミたちは全員それを受けさせられてキミたちそれぞれに中学の先生が得点をつけるのよ。あと3週間ぐらいでその日が来るけど知ってた?」

子どもたち
「うえー。ゲロゲロ」


「で、学校の勉強って何科目あるか知ってる?」

「9科目あるのよ。」

「そのうちの英数国理社を主要5科目とか言います。」

「この5科目は『積み上げ型』と『その場限り型』に分かれます。図にするとこんな感じね。」

積み上げ型
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その場限り型
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「その場限り型は、理科と社会です。たとえば理科だと、前は豆電球の勉強をしていたけど今は植物の勉強をしているという感じで、前の勉強と今の勉強は関係ないのです。」

「英数国は前に習ったことも使いつつ今も勉強を続けるというスタイルです。これがつみあげ型」

「どっちの型が点を取りやすいかわかりますか?」

ある子ども
「積み上げ型!」


「ハズレです。塾って英語や数学に偏っていますが、定期テストの得点に限っていえばすぐに点数が上がるのは理社なのです。」

「だって今習っているところだけ覚えたら点が取れちゃうのですよ。」


我々塾業界では毎年受験の結果が出るのですが(当たり前)、理社の内申点がしっかり取れている子が難関校の受験に成功しています。

英数は塾でやるので偏差値が70とかに上がるのですが、理社がダメだと内申点で負けてしまうので合格が遠のくのです。

上で書いていることと矛盾するようですがバラバラの内容の理社こそ、継続して勉強しておかないと中3になってから全部をやり直すのは大変なのです。範囲が広いのでやる気にならない。

(結論)
成績の悩ましいひとは定期テストでは理社に集中しなさい。学校ワークを3回やる。同じ問題を繰り返し解いて答えを覚えるのです。

(実例)
中2の2学期期末
理科5点 社会17点(入塾前)
中2の3学期学年末
理科64点 社会31点(入塾後)
中3の1学期中間
理科69点 社会54点(今)

実に101点のアップです。

100点満点のテストで一桁を取るような子(学校の成績を見ましたらこの子は中2に上がってから理科はずっと10点取れていません)、こんな子は何か問題を抱えているものです。でも諦めてはいけません。

今この子は自主的に塾に来て5時間ぐらいは自学できるようになりました。質問は相変わらず普通の言葉についての質問ですが。

これでいいのだ!